JARECOニュースまとめ(vol. 285)

賃料水準はパンデミック前より高い

市場ならびに市場関連数値

〇5月既存住宅流通戸数は対前月比0.9%減 (2021/06/22 NARデータ発表)
5月既存住宅流通戸数は対前月比0.9%減少して580万戸(年換算値)だった。これで4か月連続対前月比減少となったが、対前年同月比を見ると44.6%の大幅増加となっている。中位成約価格は$350,300(約3,850万円)で、前年同月の$283,500(約3,120万円)より23.6%上昇している。課題の売り出し物件在庫数は前月より7%増えて123万戸で、、1年前と比較すると20.6%減少し、現在の流通ペースでは2.5か月分の在庫数でしかない。
詳しくはこちら:
https://www.nar.realtor/newsroom/existing-home-sales-experience-slight-skid-of-0-9-in-may

○パンデミックで変化した買主の購入希望条件 (2021/06/17 realtor.com記事)
不動産ポータルrealtor.comによると、より広い住宅床面積、ペット飼育スペース、自宅内事務所スペースが、住宅購入検討者のトップニーズとして定着してきている。また、屋外スペースの必要性もニーズとして高く、「フェンス付庭、エーカー、裏庭、フロントポーチ、ガレージ、三台駐車可能ガレージ」といった言葉の検索数が非常に多い。パンデミックでペットを飼う人も増え、「ペットに優しい (pet friendly)」という言葉での検索も増えている。また、「閑静な住宅地」、「インターネットブロードバンド」、「オープンフロアプラン」といった要素も重要視されている。
詳しくはこちら:
https://news.move.com/2021-06-17-Home-Shoppers-Are-Looking-for-More-Flexibility-in-Their-Home-Space-and-Are-Willing-to-Swap-Short-Commute-Time-for-Affordability,-According-to-Realtor-com-R-Survey

○賃料水準はパンデミック前より高い (2021/06/16 realtor.com記事)
不動産ポータルrealtor.com月例賃貸市場レポートによると、5月全米平均の賃料は対前年比5.5%上昇して$1,527(約168,000円)となり、ここ2年で最高数値に戻っている。ワンベッドルームが平均$1,422、2ベッドルームが平均$1,718、スタジオタイプが平均$1,254となっている。
詳しくはこちら:
https://news.move.com/2021-06-16-Realtor-com-R-May-Rental-Report-U-S-Rental-Prices-Reach-the-Highest-Level-in-Two-Years

○バケーション住宅市場は依然として好調 (2021/05/21 NARレポート)
NARがまとめたバケーション住宅年間レポートによると、2020年度、全体の住宅流通戸数は20%増えたのに対し、バケーション住宅については57%増加した。パンデミックでリモートワークが急速に進んだ事が背景にある。これに伴い、バケーション住宅が多いカウンティーでの平均住宅価格は、年間14.2%上昇している。フロリダ、ノースカロライナ、ミシガン、マサチューセッツ、メリーランドといった諸州で、バケーション住宅価格が上昇したカウンティー名が、下記レポートに記載されている。レポートはこちらでダウンロードできる:
https://cdn.nar.realtor/sites/default/files/documents/2021-vacation-home-counties-report-06-15-2021.pdf

建築とリフォーム

○木材価格が下落傾向 (2021/06/16 NARニュース)
ウォールストリートジャーナル報道によると、7月引渡し木材価格は、1,000立方フィート(約28?)あたり$1,009.90(約11万円)となり、5月初旬の$1,711.20から41%大幅に値下がりしている。もっとも同報道によると、それでも木材価格は以前のレベルからは3倍近い水準で、パンデミック収束が見込まれ住宅の買い需要が旺盛になりつつある今、さらに下がっていくかは不確かとしている。一方で、木材の買い占めに走ったビルダーも多く、そうしたものが売りに出てくると、更なる下落がありうるとの見方もある。
詳しくはこちら:
https://magazine.realtor/daily-news/2021/06/16/lumber-prices-are-dropping-fast?AdobeAnalytics=ed_rid%3D1729200%26om_mid%3D4762%7CRealtorMagNews_2021_06_16%26om_nytpe%3DREALTOR%20MAG%20NEWS

○人気の住宅アウトドア施設 (2021/06/14 Living Spaces社記事)
コロナ禍で、住宅でのアウトドア施設充実へのニーズが高まった中、家具販売を手掛けるLiving Spaces社が人気の住宅アウトドア施設について特集している。暖色系の塗装、全天候対応の家具、庭のおもちゃ施設、園芸設備、バスケットボールコート、ガーデンノームの配置、籐椅子、フロントポーチ、屋外風呂、屋外キッチン、屋外コンクリート家具等々、人気が出ているものがリストアップされている。
詳しくはこちら:
https://www.livingspaces.com/inspiration/ideas-advice/styles/outdoor-living-trends-to-try-this-year

政策

○6月19日を祝日とする法案にバイデン大統領署名 (2021/06/18 NARニュース)
バイデン大統領は、6月19日奴隷解放記念日を祝日とする法案に署名した。ハーバード・ビジネス・レビュー誌は、この祝日化を契機に、企業内での多様性、あらゆる人種の包摂性が拡大する契機になるよう提唱している。全米リアルター協会は会員に対し、今後この祝日において、コミュニティーでのイベント参加、支援、黒人が経営する地域の店舗(レストランを始めとして)の利用、全米に160ある黒人に関する博物館への訪問等の活動を行うことを提唱している。
詳しくはこちら:
https://magazine.realtor/daily-news/2021/06/18/meaningful-ways-for-real-estate-pros-to-recognize-juneteenth?AdobeAnalytics=ed_rid%3D1729200%26om_mid%3D4771%7CRealtorMagNews_2021_06_18%26om_nytpe%3DREALTOR%20MAG%20NEWS

テクノロジー

○革新的な不動産テック企業が集うiOi (2021/06/15 NARニュース)
NARは傘下のSecond Century Ventures社を通じて、革新的な不動産テック企業を発掘支援してきた。そうした企業を集めて、例年iOiサミットを開催してきており、昨年はパンデミック禍で中止となったが、今年は8月17日と18日ダラスで開催する。サミットの中で、Pitch Battleというプレゼンテーションイベントが開催され、エントリーしたテック企業が商品サービスをプレゼンし、これに対し審査員から何かと質問が出され、結果として優秀企業には$15,000(約150万円)と、今年度NAR大会でのブース出展権が与えられる。
詳しくはこちら:
https://magazine.realtor/daily-news/2021/06/15/pitch-battle-set-for-nar-s-ioi-tech-summit?AdobeAnalytics=ed_rid%3D1729200%26om_mid%3D4756%7CRealtorMagNews_2021_06_15%26om_nytpe%3DREALTOR%20MAG%20NEWS

業界動向

○AirB&B、強制退去物件が市場に出ることを禁止する動き (2021/06/17 NARニュース)
アメリカ疾病予防センター(CDC)が賃貸入居者の強制退去を禁止した措置は6月30日で終わる。これを契機に、入居者がいなくなる部屋を短期賃貸に出そうとするオーナーもたくさん出てくると予想される中、AirB&B社が、「オーナーが入居者を立ち退かせて短期賃貸に出す部屋を受け付けることはしない」という発表を行った。AirB&B社は、コロナで困窮する賃貸入居者を支援するこの策を、今年度いっぱい採るとし、賃料を支払えずに強制退去禁止措置を申請した物件であるかどうかの判断をするために、地方自治体政府とも連携するとしている。因みに、シンクタンクの予算・優先度決定センターによると、賃料支払が遅れている入居者数は1,100万人に上ると推計されている。
詳しくはこちら:
https://magazine.realtor/daily-news/2021/06/17/airbnb-no-listings-stemming-from-pandemic-era-evictions?AdobeAnalytics=ed_rid%3D1729200%26om_mid%3D4770%7CRealtorMagNews_2021_06_17%26om_nytpe%3DREALTOR%20MAG%20NEWS

全体経済その他

○電気自動者へのアメリカ人の反応 (2021/06/03 ピューリサーチセンター調査)
ガソリン車を減らし電気自動車へ移行することについてアメリカ人に意識調査したところ、47%が支持、51%が反対と、ほぼ拮抗している。次の自動車購入で電気自動車を考慮するかという問いには、39%はする、41%は考慮しないと回答。現時点でハイブリッド車ないし電気自動車を保有すると回答したのは7%となっている。
詳しくはこちら:

Electric vehicles get mixed reception from American consumers

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