JARECOニュースまとめ(vol. 293)

理想的な郊外都市

市場ならびに市場関連数値

○賃貸借主の半数は持ち家が無理との不安を抱える (2021/08/31 LendingTree記事)

オンラインで住宅ローン情報提供を行うLendingTreeが賃貸入居者向けに行った調査によると、回答者の88%は将来住宅を所有したいと望んでいる。一方で、48%の人は保有できるか不安であると回答している。その理由を聞いたところ、頭金をそろえられないが54%、住宅価格が高すぎるが36%、信用スコアが低くローンが借りられそうにないが32%、安定した職に就いていないが25%等挙げられている(複数回答可の質問)。また、何故持ち家に移行したいかを聞いたところ、柔軟に住宅内を利用できるからが63%、賃貸借契約更新を煩う必要がないが55%、家を持つことの誇りが50%、持ち家が将来資産価値を増すが47%等となっている。

詳しくはこちら:

https://www.lendingtree.com/home/mortgage/homeownership-renting-survey/

○買主へのストレスがかかる現在の市場 (2021/09/09 Qualia調査)

不動産取引実務サポートサービスを提供するQualia調査によると、売り物件が少なく買付が競合する現在の市場で、購入予定金額より多くの金額にて決済した買主の割合は、調査対象1000名の購入済買主の30%に上っている。その人たちの32%は、予定より$52,000(約570万円)多くを支払っていた。また、19%の人が住宅検査を行わずに購入していたり、契約関連文書をよく理解して購入したという人が5分の1に過ぎなかったり、かなりリスキーな状況に買主は直面しながら購入活動をしていることがわかる。

詳しくはこちら:

https://www.qualia.com/press-releases/home-buying-surge-highlights-need-for-home-closing-consumer-resources/

〇住宅の純資産額過去最大に (2021/09/08 Black Knight社データ)

住宅ローン関連情報提供会社Black Knight社によると、住宅保有者の保有純資産額が対前年同月比で40%上昇している。借入残金額を実際の物件価値から差し引いて、平均$173,000(約1,900万円)の純資産価値。しかも、今年の第1四半期から現在までの平均で$20,000(約220万円)増加している。チーフエコノミストのグラボスキー氏は、「平均住宅価格は1年前より20%程度上昇し、しかも今年度第2四半期に限れば7.4%上昇した」としている。

詳しくはこちら:

Black Knight’s July 2021 Mortgage Monitor

○理想的な郊外都市 (2021/08/30 Realtor.com記事)

パンデミックになって、人々は郊外を目指すようになったが、理想的な郊外エリアのランキングを不動産ポータルrealtor.comが発表した。判断要素は、エリアに住む子供数、学校ランキング、家族に優しいビジネス(デイケアセンターなど)の存在である。また、レストランの数や、コミュニティーの諸活動の活発さ、ビジネス街への通勤時間40分以下、といった要素も考慮に入れたランキングである。1位はニュージャージー州のDenville、2位はカリフォルニア州のEl Monte、3位はイリノイ州のLibertybille等、ランキングは以下サイトにて見ることができる。

https://www.realtor.com/news/trends/family-friendly-suburbs-where-parents-will-want-to-live-post-pandemic/

○ハリケーンアイーダの損害額は2兆円を超す (2021/09/01 NARニュース)

ハリケーンアイーダは、ルイジアナ、アラバマ、ミシシッピの諸州に激しい爪痕を依然として残している。ウェルズファーゴ銀行推定で、約1兆6000億円から2兆2000億円程度までの被害が発生した。上陸した場合の住宅被害は100万戸を越すと予測されたが、現時点ではまだ、総数でどれくらいの住宅が被害を受けたかまとまっていない。不動産業界では、被害を受けた諸州のリアルター会員向けの支援プログラムを発動して支援を開始している。

詳しくはこちら:

https://magazine.realtor/daily-news/2021/09/01/property-damage-from-hurricane-ida-could-total-20b?AdobeAnalytics=ed_rid%3D1729200%26om_mid%3D5208%7CRealtorMagNews_2021_09_01%26om_nytpe%3DREALTOR%20MAG%20NEWS

金融

○ローン申請数がここ2か月で最低に (2021/09/08 CNBC報道)

1年前と比較して住宅ローン申請数は18%減少したと、モーゲージバンカー協会(MBA)が発表している。NARデータによると、現在の住宅価格は昨年同期より18%高く、多くの人が買いたくても買えない状況である。7月の売買契約締結件数は6月より1.8%低く、2か月連続の減少となっている。MBAデータによれば、8月30日以降1週間の住宅ローン申請数は前週比1.9%減で、この割合は2020年7月以来最大の減少数値となっている。住宅市場の鎮静化傾向のひとつと見るかどうか、意見が分かれるところ。

詳しくはこちら:

https://www.cnbc.com/2021/09/08/mortgage-demand-falls-to-lowest-in-two-months-as-rates-stagnate.html

投資

○投資家の購入活動が活発な州はどこか (2021/08/30 コアロジックデータ)

不動産データ処理のコアロジック社が、2019年度から2020年度にかけての投資家による住宅投資活動についてのレポートを発表した。2019年は年間を通して投資家による住宅購入は増加傾向だったが、2020年の3月からコロナ禍によりマイナスに転じ、年度後半から今年にかけて、また増加傾向になったとしている。この間の活発な住宅購入は、投資家によって先導されたものではなく、実需の影響が大きかったとの分析である。2019年と2020年の投資家による住宅購入の増減を州毎に数値化したものは、以下サイトの地図で見ることができる。

Investor Activity in the Housing Market

建築とリフォーム

○建築資材高騰続く (2021/09/09 全米ビルダー協会ブログ)

労働統計局最新データによると、住宅新築に投入される資材費用は、対前年同月比で19%(エネルギー費用込み)、12%(エネルギー費用除く)増となっている。この数値には労賃の上昇は含まれていない。最近木材価格が下がってはいるが、一方で鉄鋼、石膏ボード、アスファルト、プラスチック配管、スチール製根太、銅管等の値上がりがあって、上昇率2桁という現状となっている。

詳しくはこちら:

Building Materials Prices: Large Increases Year-To-Date

テクノロジー

○ローテックな人の割合 (2021/09/01 ピューリサーチセンター)

テクノロジーに詳しくない人の割合はどれくらいか、ピューリサーチセンターは調査結果として30%と挙げている。「コンピュータ機器使用に自信があるか?」と、「新しい機器使用を始める際、セットアップは自分で出来るか?」という2つの質問を行い、最初の質問に「ちょっとないし全く自信がない」と答え、なおかつ2つ目の質問に「人の助けが必要」と答えた人の割合を出したところ30%であった。この言わば「ローテック」な人の割合は、年齢層毎に以下の割合となっている。18歳から29歳が16%、30歳から49歳が17%、50歳から64歳が34%、65歳から74歳が54%、75歳以上が68%。

詳しくはこちら:

The Internet and the Pandemic

全体経済その他

○健康で働く量が多い人は、学歴が高いほど割合が高いというデータ (2021/08/31 労働省労働統計局データ)

労働統計局は、1957年から1962年生まれの年齢層向けに、1979年から現在まで、「健康上の問題から仕事ができる量が減りましたか?」という質問を行ってきた。この質問に対する回答は、彼らが24歳の頃はわずか3.5%だった。34歳時点で4.9%、そして44歳時点で10.3%となり、54歳時点では19.9%に達した。これを学歴別に整理してみたところ、大学卒は8.5%と少なく、カレッジ卒で19.7%、高校卒で23.9%、高卒以下で46.9%という割合となっている。

https://www.bls.gov/news.release/nlsoy.nr0.htm

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