JARECOニュースまとめ(2018/05/20)
市場ならびに市場関連数値
〇大学があって卒業後に住宅取得しやすい街 (2018/05/14 realtor.com発表) 大学で学んだ街を気に入って、そこを第2の故郷として卒業後にそこで仕事を探し、住宅も購入する人も結構いる。こうした人たちが好む都市を不動産ポータルのrealtor.comが選んでる。失業率、住宅価格上昇率、中位所得額を総合的に加味してランキングしたもの。1位はアイオワ州エイムズ、2位はペンシルバニア州ステートカレッジ、3位はカンサス州ローレンスと続く。
詳しくはこちら: https://www.realtor.com/news/trends/college-towns-recent-grads-stick-around/
建築とリフォーム
〇カリフォルニア州が新築のソーラーパネル設置を義務化 (2018/05/10 ブルームバーグ報道) カリフォルニア州が全米諸州で初めて、新築住宅のソーラーパネル設置を義務付けることを決定した。2020年1月1日から施行される。規則が該当するのは戸建て新築と、3階建て以下の新築集合住宅となる。カリフォルニア州エネルギー委員会の決定だが、これに伴って新築住宅価格は平均で$10,000(約110万円)上昇するとみられ、株式市場ではソーラー関連銘柄株価は上昇したが、ビルダー各社の株価は下落した。
詳しくはこちら: https://www.bloomberg.com/news/articles/2018-05-09/california-votes-to-require-rooftop-solar-power-on-new-homes
〇Alexa装備が新築のスタンダードに (2018/05/09 USA Today報道) 全米最大の住宅開発業者Lennar社はアマゾンと業務提携し、その新築住宅にアマゾンのAlexa(人口知能搭載スピーカー)を標準装備すると発表した。両社は早速、全米8か所でAlexaを標準装備した住宅のモデルハウスを展示するとしている。アマゾンは、アメリカ人の既に18%がAlexaに最低でも月1度接していると発表しているが、GoogleやAppleがこの市場を捉えようと必死に動いている。
詳しくはこちら: https://www.usatoday.com/story/tech/news/2018/05/09/amazons-alexa-built-into-all-new-homes-lennar/584004002/
テクノロジー
〇電子署名のDocuSignが店頭上場 (2018/05/02 NARニュース) 4月27日、不動産取引に大きく関わるようになってきた電子署名大手のDocuSign社がナスダックへ上場し、店頭公開価格は$29のところ、初日は37%高の$40前後で終了した。DocuSign幹部によると、現在の売上高は年間5億ドル(約550億円)で、さらに活躍の場は広がるとしている。今回の上場で調達できる資金は6億2900万ドル(約690億円)。
詳しくはこちら: http://realtormag.realtor.org/daily-news/2018/05/02/docusign-soars-after-ipo-debut?tp=i-H43-Bb-240-3AG2b-1p-9gmu-1c-3AS64-1UoiIt&om_rid=46773953&Om_ntype=RMOdaily&om_mid=7936
〇スマートホンだけでネットにつなげている割合 (2018/04/30ビューリサーチセンター) アメリカ人の5人に1人は自宅にブロードバンドネットがなく、スマートホンでインターネットを見ている。特にそうなのがヒスパニック系で34%。因みに白人は14%、黒人は24%となっている。年齢別に見ると、18歳から29歳は28%、30歳から49歳が24%と高い。高齢層はブロードバンドもスマホも持っていないという割合が高く、65歳以上では40%である。
詳しくはこちら: http://www.pewinternet.org/2018/04/30/declining-majority-of-online-adults-say-the-internet-has-been-good-for-society/
〇人口頭脳(AI)を使っての不動産 (2018/05/04 シンシナチのWCPOテレビ局) シンシナチ市内のREXという仲介会社は、手数料2%で売主の物件を世話しているが、広告の打ち方はAIを使って「売り物件を買いそうな顧客層」を選びだし、それらの人々にターゲットを絞って広告しているとのこと。こうした会社はREXに限らず全米いろいろな場所で登場していて、テクノロジーの進化に伴ってさらに拡大するのかどうか、注目される。
詳しくはこちら: https://www.wcpo.com/news/artificial-intelligence-becoming-the-latest-competition-for-real-estate-agents
業界動向
〇不動産営業マンのギネスレコード (2018/05/17 NARニュース) ダラスで仲介業者HomeUSA.comを経営し、自身も仲介エージェントとして営業を行うベン・カバレロ氏が、2016年度の年間成約件数3,556件でもって「年間の不動産仲介最高件数を成し遂げた営業マン」としてギネスレコードに認定登録された。2位の年間467件に圧倒的な差をつけた記録である。彼は、テキサス州のダラス、フォートワース、ヒューストン、オースチン、サンアントニオの65の開発業者の新築物件販売の仲介を行っており、その結果、1人の営業マンによる数値としては、この信じられないような数値が達成された。
詳しくはこちら: http://realtormag.realtor.org/daily-news/2018/05/17/agent-lands-in-guinness-world-records-for-sales?utm_source=dlvr.it&utm_medium
〇リロケーションに関する変化 (2018/05/17 Atlas社報告書) 国際的リロケーションを手掛けるAtlas社によると、全米企業の70%程度はリロケーション業務をアウトソースしている。転勤従業員の住宅売買を援助している企業は全体の30%。引っ越し業務を援助しているのは27%、リロケーションの一連の計画についてのコンサルティングは25%などの割合でサービスが行われている。
詳しくはこちら: https://www.atlasvanlines.com/corporate-relocation/survey/
全体経済その他
〇2050年までに交通事故死をなくす宣言 (2018/04/25 Curbed.com報道) 米国国家安全保障会議(National Safety Council)は「ゼロへの道」(Road to Zero)というイニシアティブを運輸省とともに開始し、2050年には交通事故死ゼロを目指す。現在年間の自動車衝突件数は600万件で、うち死亡にからむのが0.5%となっている。ところがここ5年間をとってみると、死亡者数が年間で5,000名も増えている。住まい周辺が散歩しやすい環境を求める買主が増えたり、自動運転車の時代への移行が始まりつつある中、こうした政府組織によるイニシアティブは初めての試みとなる。
詳しくはこちら: https://www.curbed.com/2018/4/25/17279202/traffic-deaths-safety-vision-zero-2050
〇神を聖書どおりに信じる人の割合 (2018/04/25 ピューリサーチセンター) アメリカ人の90%は神を信じている。ただし、どういう神かというと人によって違いがあり、神を聖書に書いてある通りとして信じているのは全体の56%。年齢別に見ると若い人ほどその割合は低く、18歳から29歳で43%、30歳から49歳が49%。これに対し65歳以上では65%となっている。
詳しくはこちら: http://www.pewforum.org/2018/04/25/when-americans-say-they-believe-in-god-what-do-they-mean/