JARECO-Eyecommunication

JARECOニュースまとめ(2018/7/30)

市場ならびに市場関連数値

〇6月の既存住宅流通市場は対前月比0.6%減 (2018/07/23 NAR発表) 6月の既存住宅流通戸数は538万戸(年率換算値)となり、対前月比0.6%減で、これで対前月比減は3か月連続となった。対前年同月比では2.2%の減少。一方で成約中位価格は$276,900(約3,030万円)となり、前月に引き続き史上最高数値を更新している。昨年の6月は$263,300(約2,900万円)だったので、5.2%の上昇となっている。課題の売り出し物件数は4.3%増えて195万戸となったが、平均成約日数は26日と、依然として売り出せばすぐ売れる市場は変わっていない。
詳しくはこちら: https://www.nar.realtor/newsroom/existing-home-sales-subside-06-percent-in-june

〇平均賃料が過去最高を記録 (2018/07/04 RentCafeブログ) 賃貸ポータルRentCafeによると、ここのところ沈静化していた賃料上昇が、6月になってまた活発化してきている。主要250都市の賃料は平均2.9%上昇して$1,405(約15.5万円)となった。昨年同月より平均で$40高くなっている。年間上昇が激しかった都市はフロリダ州オーランドで、8.4%上昇して平均$1,387(約15万円)。ラスベガスは7%、フェニックスは6.4%と上昇率が高い。
詳しくはこちら: https://www.rentcafe.com/blog/rental-market/apartment-rent-report/rentcafe-apartment-market-report-june-2018/

〇買主の購入後の後悔多し (2018/06/27 ValueInsured発表) 頭金保証会社ValueInsured発表によると、現在の住宅購入者の62%は、購入後1年以内の中で購入価格についての後悔を持つという調査結果が出されている。また、67%が、今後1年から2年の間に価格が下落する恐れを持っているとのこと。もっとも、75%は、「住宅所有」は資産形成には良いという考えを崩してはいない。
詳しくはこちら: http://www.valueinsured.com/trendsource/2018/6/27/homebuyers-remorse-on-the-rise?utm_source=+Plus+Update&utm_campaign=8c3acd4cda-_Plus_Update_28JUN18&utm_medium=email&utm_term=0_d0f3e36453-8c3acd4cda-225935321&goal=0_d0f3e36453-8c3acd4cda-225935321&mc_cid=8c3acd4cda&mc_eid=e03861028b

投資

〇戸建賃貸への投資傾向強まる (2018/07/11 NARニュース) 昨年度、大手の住宅投資会社が取得した戸建住宅は29,000戸にのぼり、住宅投資大手企業が戸建賃貸住宅へ投資する傾向が強まっている。Pretium Partners社は、10億ドル(約1,100億円)を使って26,000戸の賃貸用戸建住宅を取得すると発表、南フロリダのTranscendentインベストメントマネジメント社は、2億5000万ドル(約275億円)を使って数千棟の賃貸用戸建て住宅を建築することを発表している。
詳しくはこちら: https://magazine.realtor/daily-news/2018/07/11/wall-street-is-taking-an-even-bigger-bet-on-rentals?tp=i-H43-Bb-2Ns-3rxyC-1p-9gmu-1c-3s8Kz-CIYjU&om_rid=57190920&Om_ntype=RMOdaily&om_mid=9168

〇まだ住宅が安値買いできる都市はどこ? (2018/07/11 SmartAsset社発表) 個人の資産形成アドバイスを行うSmartAsset社が、住宅環境の諸要素から判断してまだまだ住宅価格が過小評価されていると思われる都市をまとめている。北東部に集中していて、ペンシルベニア州のピッツバーグとフィラデルフィア、ニュージャージー州のニューアーク、メリーランド州のボルチモア等の都市が上位に入っている。
詳しくはこちら: https://smartasset.com/mortgage/most-undervalued-cities-in-america-2018

建築とリフォーム

〇アメリカ人が発想する理想的住宅条件  (2018/07/10 NorthshoreFireplace社) 暖炉販売を行うNorthshoreFireplace社が住宅所有者2,000名に、「あなたにとって理想の住宅は?」という質問を投げかけた。結果を見ると、部屋数で望ましいのは7.5室、延床面積は2,195平方フィート(約204?)、場所の好みは、男性はビーチサイド、女性はカントリー、ミレニアル世代は郊外、環境は平和で静かであること、庭があってプライバシーが保たれること、となっている。全体の75%は、持ち家を「必要性」であるとはみなさず、「ライフスタイル上の選択肢」としている。
詳しくはこちら: https://www.northshorefireplace.com/resources/americas-dream-home/

テクノロジー

〇ビデオ電話での物件案内 (2018/07/13 ニューヨークタイムズ報道) 不動産ポータルRedfinのセールスエージェント向け調査によると、20%程度の買主は物件を見ずにオファーを出している。ニューヨークとなるとこれが45%程度とも言われる。アップル社のFace Timeなどのアプリでセールスエージェントからネット上で詳しく物件の詳細の説明を受けることができる中、それでもってオファーを出してしまうという人も多くでてきている。売出物件の極端な不足で下手をすると24時間以内に買主が決まってしまうという状況に依る部分もあるが、ネット上のZapposで靴を購入したり、ネット上で株式を売買する感覚と同じ感覚で住宅売買を考慮する人間が増えているとしても、おかしくはない。
詳しくはこちら: https://www.nytimes.com/2018/07/13/realestate/buying-a-home-sight-unseen.html

業界動向

〇住宅を自分で売却した場合とエージェントを使った場合の比較 (2018/07/09 NARエコノミストブログ記事) NARデータによると、セールスエージェントを使わず自分で住宅売却を行った人は、t使った場合と比較して相当低い金額での売却となっている。エージェントが媒介した取引の平均成約価格が$250,000(約2,750万円)なのに対し、自分で売却した人の平均成約額は$190,000(約2,100万円)と大幅に低い。自分で売る人はエージェントへの手数料支払いを嫌うわけだが、上記のように幅が大きいと、手数料分を引いたとしてもエージェントへ依頼したほうが手元に残る数値は圧倒的に多い。エージェントを使った方が得ということになるわけだが、NAR調査でも売主直売り件数(FSBO)は、2004年の14%から昨年の8%へと大きく減っている。
詳しくはこちら: http://economistsoutlook.blogs.realtor.org/2018/07/09/selling-your-home-solo-to-save-money-youll-actually-make-less-than-you-think-2/

全体経済その他

〇都市部在住の半分の人は郊外へ通勤 (2018/07/16 NARニュース) 都市中心部に住む人の46%は、その都市郊外部へ通勤しているとJLL(ジョーンズラングラサール)が発表している。主要都市25都市で見ると、480万人がそうした動きをしており、2011年と比べると11.6%増えている。 25都市それぞれの詳細は、以下の記事に掲載されている。 https://magazine.realtor/daily-news/2018/07/16/nearly-half-of-urban-residents-have-reverse-commute?tp=i-H43-Bb-2P1-3v7xp-1p-9gmu-1c-3vK2N-1L402P&om_rid=57944321&Om_ntype=RMOdaily&om_mid=9239

〇ワイン醸造所が急増 (2018/07/01 労働統計局データ) アメリカではワイン醸造所で働く雇用者数が大きく伸びている。2001年には25,000名だったのが、昨年2017年度では64,000名と153%の増加となっている。半数以上はカリフォルニア州で36,924名だが、オレゴン州やテキサス州、いろいろな場所で増加は見られる。
詳しくはこちら: https://www.bls.gov/opub/ted/2018/employment-in-wineries-up-153-percent-from-2001-to-2017.htm