JARECO-Eyecommunication

JARECOニュースまとめ(2018/11/10)

市場ならびに市場関連数値

〇持ち家率が0.5%上昇 (2018/11/01 NARニュース) 国勢調査局発表の第3四半期持ち家率データによると、対前年同月比0.5%持ち家率は上昇した。主要因はミレニアル世代による住宅購入増で、35歳以下の持ち家率は昨年の35.6% から36.8%へ1.2%上昇している。その他年齢層の動きを見ると、35歳から55歳までの層は減少、55歳以上の層は増加となっている。
詳しくはこちら: https://magazine.realtor/daily-news/2018/11/01/millennials-boosting-us-homeownership-rates?tp=i-H43-Bb-36U-5XCnm-1p-9gmu-1c-5XOuk-ilCD5&om_rid=81795718&Om_ntype=RMOdaily&om_mid=11934

〇ジェネレーションZの動向 (2018/11/01 Realtor.comメディアルーム記事) 18歳から24歳までのいわゆるジェネレーションZ世代の80%近くは住宅保有を考慮している。保有するか賃貸でいくか、はっきりしないという回答は4%のみ。経済が好調にて購入用の頭金をせっせと貯めるチャンスと言え、一方で親からの援助についても56%がそれを求めるつもりと回答している。彼ら以前のジェネレーションY世代やジェネレーションX世代との顕著な違いは、「既に頭金を貯め始めている」との回答が74%にも達していることである。
詳しくはこちら: http://news.move.com/2018-11-01-Zealous-Gen-Z-Saving-Early-To-Be-Homeowners-By-Age-25

〇独身女性の購入意欲は依然として盛ん (2018/10/29 NARニュース) NARの2018年度住宅購入者売却者調査によると、全購入者の18%が独身女性となっている。夫婦の63%に次ぐ第2位の大きな層で、続いて9%が独身男性。独身女性購入者のほとんどは住宅一次取得者で、一次取得者の増加に貢献しているはずだが、全体としては一次取得者は33%で、いっときの40%からかなり減っている。
詳しくはこちら: https://magazine.realtor/daily-news/2018/10/29/single-women-prop-up-first-time-buyer-segment?tp=i-H43-Bb-35E-5VovW-1p-9gmu-1c-5W12F-iq0c8&om_rid=81465614&Om_ntype=RMOdaily&om_mid=11856

〇マンション管理組合が直面する典型的な問題3つ (2018/10/26 ワシントンポスト記事) マンションの管理組合が往々にして直面する問題が3つある。ひとつはドローンを飛ばして建物の撮影をするは良いが、その際に各部屋の内部を撮影してしまい、それで住民から訴えられて敗訴するケース。ふたつめには、コミュニティー意識を育てようということで、中庭などで映画上映会などをするが、商標権支払を行わず勝手にそうしたということで罰金を課されるケース。みっつめには、かび発生の際に保険金を受け取ろうとするが保険会社に拒否されるケース。これは最近の洪水多発により、かび被害への支払が免責されている保険が多いからである。
詳しくはこちら:https://www.washingtonpost.com/realestate/three-new-headaches-for-homeowner-associations/2018/10/25/d59f57b8-c674-11e8-9b1c-a90f1daae309_story.html?utm_term=.2d15fe27948b

金融

〇住宅ローン提供金融機関ランキング (2018/10/29 HousingWire報道) 住宅ローン業界のコンサルティングを行うiEmerget社が、2017年度戸建住宅ローン提供金融機関の取扱高ランキングを発表した。1位にはウェルズファーゴ銀行が930億ドル(約10兆円)で返り咲き、2位はQuicken ローンで813億ドル、3位はJPモルガンチェースで532億ドル、4位バンクオブアメリカで466億ドル等となっている。
詳しくはこちら: https://www.housingwire.com/articles/47251-here-are-the-top-10-lenders-that-dominated-2017

テクノロジー

〇アルゴリズムによる人種差別 (2018/11/02 リアルターマガジン誌記事) 住宅に関連する人種差別に反対する市民団体の全国公正住宅同盟が、オンライン上でそうした差別が横行していると訴えている。例えばfacebookが依頼主の広告を表示する際に、自社で集めたデータを基にして選定されたターゲットのページ向けに広告を表示するが、このターゲット選定過程がどうなっているか、人種、宗教、性別、所得についてどのように選別して行っているか、書かれているアルゴリズムが公表されないから全くわからず、差別の有無を判定できず不明瞭であるとしている。また、同同盟は、facebookへ顧客が広告を依頼する際に、「どの人種宛に?」という選択項目を与えているとして、これは公正住宅法に完全に違反する行為だとしている。
詳しくはこちら: https://magazine.realtor/daily-news/2018/11/02/housing-discrimination-via-algorithms-an-alarming-trend?tp=i-H43-Bb-36s-5YBDG-1p-9gmu-1c-5YNKH-1hFatz&om_rid=82027938&Om_ntype=RMOdaily&om_mid=11958

〇自動運転車がロケーション優位に与える影響は (2018/10/22 リアルターマガジン誌記事) 自動運転車の時代へ少しずつ前進しているが、不動産業がどういう影響を受けるか、依然としていろいろな可能性が取りざたされている。これまでは、「ロケーション、ロケーション、とにかくロケーション」といって不動産価値は自分の職場に近い場所が価値が高いとされいるが、自動運転車になってしまえば、通勤時間が若干増えようが車内で仕事ができるから、住宅価格が安くて自然も多い郊外の方がロケーションとして価値を高めるという説もある。一方で、「いや、事務所以外にも、買物、エンターテインメント等、便利さは都心の方が一段上だから、自動運転車の時代になったところで都心の一等地の価値は変わらない」という説もある。あるいは、自動運転車の登場で、都心のこれまでの駐車場スペースの相当大きな面積が不必要になるから、そこで住宅開発が一挙に進み、都心に移り住む人が大量に発生するという説もある。 さてどういう風になっていくか。
詳しくはこちら: https://magazine.realtor/technology/feature/article/2018/10/is-focus-on-location-a-thing-of-the-past?tp=i-H43-Bb-36s-5YBDG-1p-9gmu-1c-5YNKH-1hFatz&om_rid=82027938&Om_ntype=RMOdaily&om_mid=11958

業界動向

〇売主業者から協力業者への報酬について書面提示を義務付け (2018/11/05 NARニュース) NARはボストンで開催した大会の役員会で、MLSルールの一部を改訂し、買主を世話している協力業者(cooperating broker)が売主業者(listing broker)へオファーを提示する際に、売主業者の側は協力業者に対して報酬条件を書面で提示するようルールを改訂した。倫理綱領での条項により沿った具体的実務の変更としている。
詳しくはこちら: https://www.nar.realtor/articles/nar-adopts-business-oriented-strategic-framework

〇デジタル公証人制度をNARが支援 (2018/11/05 NARニュース) NARはボストンで開催した大会の役員会で、デジタル公証人制度の拡販について、関連諸組織や官庁と連携して推進していくことを決定した。今年に入って15の州におて、デジタル公証制度が公なものとして認められているが、この流れが全州で認められるように動いていく。
詳しくはこちら: https://magazine.realtor/daily-news/2018/11/05/nar-board-supports-new-notary-technologies?tp=i-H43-Bb-381-5efbA-1p-9gmu-1c-5eriD-1QakVY&om_rid=83574708&Om_ntype=RMOdaily&om_mid=12029

全体経済その他

〇銃撃への恐怖が急上昇  (2018/10/16 チャップマン大学調査結果) チャップマン大学が毎年行うアメリカ人が抱く恐怖に関する調査で、街頭での銃撃への恐怖が急激に増している。3年前は16.4%が街頭での銃撃を怖いとしていたが、その後毎年以下のように増加している。2016: 26.9%、2017: 28.1% 2018: 41.5% 。自分の国の市街を歩くことについて、自国の人間の40%が怖がる国にアメリカはなっている。
詳しくはこちら: https://blogs.chapman.edu/wilkinson/2018/10/16/americas-top-fears-2018/