中川先生研究会のこれまでとこれから
こんにちは。JARECOの調査研究部門事務局次長の沖野元です。
今回のコラムではJARECOの中での中川先生研究会のこれまでとこれからについてお伝えできればと思います。
毎年7月から12月にかけて毎月一回で全6回開催しているこの研究会ではいつも20名ほどの方にお申込みをいただいています。
毎年1つのテーマを決め、そのテーマに沿った内容について詳しい実務家や研究者などの専門家に講演いただき、
その講演内容について質問や意見交換をしながらそれぞれが理解を深めていただくものになっています。
テーマは毎年中川先生と相談して決めるのですが、その時々の不動産にまつわるトピックスを取り上げていきます。
一過性の流行のようなものではなく、ある程度の長期にわたって影響のあるものが中心となり、それがその年のテーマになります。
このコラムを書いている2022年のテーマは
「不動産業界はESGとどう向き合うべきか ~世界的潮流“ESG”の不動産市場に与えるインパクトとは~」というものです。
このテーマに沿って各回をその分野の専門家に講演いただくのですが
毎回参加することで、例えば今回のESGについて言えば、基礎知識だけでなくさまざまな見方を学ぶことになります。
というのは、私と中川先生とで意図的にそのように講師をお願いしているからです。
例えばESGにもさまざまな意見がありますね。
世界のためになるとか、経済的にその方が得だとか、逆に経済性はないといった懐疑的な意見もあります。
それはそれぞれの立場もありますので当然かと思います。
このようにさまざまな意見を持つ専門家の話を聴くことで、参加者はやはりさまざまな角度からテーマについて考えることになります。
ここがこの研究会の特徴です。
参加者もそのテーマに関心があり、皆さん意見をお持ちだったりします。
専門家の深い話を聴くことにより、今まで見えていなかった部分に気づいたり、視野を広げることができます。
また、もしかしたら何らかのビジネスのヒントにつながるものが得られるかもしれません。
一般的なすぐに役に立つセミナーではないのですが、むしろだからこそ他では得られないものが得られることもあるのです。
研究会では毎回質疑応答の時間を取っているので、疑問点があった場合には講師に質問もできますし、
「自分はこう思う」というように意見を言っていただいても構いません。
中川先生は毎回必ず何らかの鋭い質問をされ、その質問によって参加者に気づきが得られることもあります。
このように中川先生研究会は決められたテーマについて専門家の講演を聴き、質疑応答を通してテーマについての理解を深める内容になっています。
決して堅苦しいものではないので、ぜひご参加いただければと思います。
先日、2023年からの研究会について中川先生と話す機会がありました。
いろいろな意見がありましたがひとつ決まっていることがあります。
ここ数年は新型コロナウイルス感染症の影響もありオンラインでの研究会開催を余儀なくされました。
今はまた第8波とかで、東京都や北海道などでは感染者が1万人を超えました。
ただ、感染された方の症状は弱く、中にはすぐに回復される方もおられるようです。もしかしたら風邪のようになったのかもしれません。
一方で政府はインバウンドを解禁し、全国旅行支援を行うなど日常を取り戻すための施策を行っています。いずれ日本も欧米のようにマスクを外す日が来るのでしょうか。
そんな中、巷のセミナーではオンラインではなくリアル開催を行ったり、オンラインとリアルのハイブリッド開催を行うところも増えてきています。
そこで、中川先生研究会も2023年からはすべてではないにしろ何回かはリアル開催を行うことになるかと思います。
場所は大手町の株式会社エスクロー・エージェント・ジャパンのボードルームになります。
2023年から何度か研究会をリアル開催し、そしてリアル開催後には懇親会を行いたいと思います。
中川先生曰く、「シリコンバレーでもパーテイーなどで人脈ができ、さまざまな意見交換の中で起業のアイデアが浮かぶ」とのこと。
懇親会では講師にも参加いただき、講演内容についても気楽に質問できるようにします。もちろん中川先生や私も参加します。
ぜひ、2023年からの中川先生研究会にご期待ください。