JARECO-Eyecommunication

JARECOニュースまとめ(2016/02/29)

市場ならびに市場関連数値

○既存住宅流通戸数 (2016/02/23 NAR発表データ) 1月の既存住宅流通戸数(季節調整済値)は、対前月比0.4%増加して547万戸であった。対前年同月比では11%と、2桁増になっている。成約中位価格は$213,800(約2,500万円)で対前年同月比は8.2%増。これで対前年同月比は48か月連続で増加を続けている。売出し物件在庫数は対前月比3.4%増えて182万戸となったが、昨年同期より2.2%少ない。一つ注目できるのは、一次取得者割合が32%まで上がり、昨年同期の28%からは4%改善したこと。平均販売期間は64日で、12月の58日より増加。しかし昨年同期の68日よりは短い。
詳しくはこちら: http://www.realtor.org/news-releases/2016/02/existing-home-sales-inch-forward-in-january-price-growth-accelerates

○売出し物件数が少ない都市 (2016/02/09 RealtyTracデータ) 不動産ポータルRealtyTrac社データによると、2015年度第4四半期時点で、全米8,500万戸の居住用住宅のうち、1.6%にあたる130万戸が現在空室である。これは第3四半期より9.3%少ない数字となっている。空室が多すぎても困るが、少なすぎて物件の取り合いとなって価格上昇につながっているのが今の市場である。このデータでは、空室物件が極度に少ない都市は以下の都市と発表されている。括弧内は空室率。 1位サンノゼ(0.2%)、コロラド州フォートコリンズ(0.2%)、3位 ニューハンプシャー州マンチェスター(0.3%) 4位 ユタ州プロボ(0.3%) 5位ペンシルバニア州ランカスター(0.3%)
詳しくはこちら: http://www.realtytrac.com/news/foreclosure-trends/u-s-q1-2016-u-s-residential-property-vacancy-analysis/

○親が子に代わり購入のケース増える (2016/02/21 ニューヨークタイムズ報道) ニューヨークの賃料は非常に高いが、親が小さな物件を購入して子供に貸し出すという事例が増えている。月額賃料$2,000程度のワンベッドルーム物件の半額程度を子供が支払って住んでいたり、2ベッドルームの物件に子供とそのルームメートを住まわせて賃料を親が得る、などと言うケースもあり。
詳しくはこちら: http://www.nytimes.com/2016/02/21/realestate/my-parents-my-landlords.html?partner=rss&emc=rss&_r=1

○ブーマー、リタイア後の購入条件 (2016/02/23 NARニュース) 住宅購入者の31%はベビーブーマーである。全米ビルダー協会がまとめた住宅に求められる条件についての調査によると、ブーマーが好むコミュニティーの特性は以下の5つとなる。(1)戸建住宅(2)小売施設に近い(3)公園や散歩コースに近い(4)湖に近い(5)外部のメンテナンス会社が管理サービスを提供 となっている。
詳しくはこちら: http://realtormag.realtor.org/daily-news/2016/02/23/top-community-features-for-boomers?om_rid=AABJpF&om_mid=_BWzMFMB9LD5fLh&om_ntype=RMODaily

○中西部都市はもっと人を引き付けられる (2016/02/16 フォーブズ報道) 西海岸諸都市の住宅価格は上がる一方なのに比べ、中西部の都市の住宅価格は数十年にわたり低価格で推移している。シンシナチ、メンフィス、インディアナポリス、カンサスシティー等は10万ドル台で十分住宅が購入できる水準だ。過去にはそうした低住宅価格エリアが新ビジネスを引きつけて、大都市へ変貌していった例が多い。シアトル、ポートランド、ソルトレークシティー、デンバー、オースチン等がそうであり、中西部の都市の今後に注目が集まる。
詳しくはこちら: http://www.forbes.com/sites/lawrenceyun/2016/02/16/opportunities-from-widening-price-gaps/#5a9db0e730dd

金融

○住宅ローン金利は下がり過ぎ (2016/02/12 CNBC報道) FRBが金利を上げたのは2カ月ほど前だが、その後世界経済の後退により住宅ローン金利は上がるどころか低下の一途で、30年物固定金利は3.6%程度まで下がっている。投資資金は安全を重視して国債へ集中して益々金利を下げる傾向にあり、アナリストによっては2%台に入っていくとまで予測する人もいる。この間の金利低下でローン借換え件数はうなぎのぼりだが、経済が伸びないとすれば、いくらローンが借りやすいといってもいずれは借りる人の数は減る。バランスが良いのはローン金利5%ぐらいのところと言う人が多い。
詳しくはこちら: http://www.cnbc.com/2016/02/12/mortgage-rates-could-cross-a-record-low.html

○今週の住宅ローン金利は3.65% (2016/02/19 NARニュース) フレディマックが集計する住宅ローン平均金利、2月19日時点の30年物固定金利の平均は3.65%と、4%を遥かに切った数値で推移している。連銀が金利を上げたにも書かわらず、昨年同期の3.76%よりも低い。
詳しくはこちら: http://realtormag.realtor.org/daily-news/2016/02/19/30-year-mortgages-hold-365-week?om_rid=AABJpF&om_mid=_BWx3fGB9K9McRD&om_ntype=RMODaily

投資

○賃貸率が上昇している都市 (2016/02/16 ワシントンポスト記事) アメリカコミュニティー調査(American Community Survey)結果によると、2006年以来この10年で、18歳から34歳の人口層の賃貸率は9.1%も増加している。都市毎に見ていくと、経済危機をまともに被った都市でこの層の賃貸率上昇が激しいことがわかる。1位はラスベガスで9.9%、 2位はフェニックスで9.2%、3位はフロリダのフォートローダーデールで8.3%、4位はフロリダのウェストパームビーチで7.8%、5位はやはりフロリダのタンパで7.5%などとなっている。
詳しくはこちら: https://www.washingtonpost.com/news/wonk/wp/2016/02/16/where-the-american-dream-of-homeownership-is-fading-the-most/

建築とリフォーム

○2016年度の建築は慎重なスタート数字 (2016/02/17 全米ビルダー協会) 商務省発表の1月新築着工戸数は対前月比で3.8%減少し、1,099,000戸だった。同協会では、建築労働者確保の困難さにより会員のビルダーが新築着工に慎重になっているとの報告を出しているが、連動する数字傾向である。なお、居住用戸建、集合住宅ともに3%台の減少である。
詳しくはこちら: http://realtormag.realtor.org/daily-news/2016/02/18/builders-start-2016-cautious-note?om_rid=AABJpF&om_mid=_BWxiLHB9K6hd8P&om_ntype=RMODaily

政策

○ニューヨーク州が人種差別覆面調査 (2016/02/15 HousingWire誌報道) ニューヨーク市長のアンドリュー・クオモ氏が、住宅に関連する人種差別を洗い出すため覆面調査を行うと発表した。売主、オーナー、エージェントに覆面調査員が接する中で、差別となる行動、言動があった場合にそれを正していくとしている。この活動の名前は「公正ハウジング強化」(Fair Housing Enforcement)。クオモ市長によれば、依然としてアメリカには各種差別が残っており、住宅関連でのそれを無くすことが大事としている。
詳しくはこちら: http://www.housingwire.com/articles/36284

業界動向

○不動産プロとしての活躍に適した都市 (2016/02/17 WalletHub調査) 各種金融情報を提供するウェブサイトのウォーレットハブ(WalletHub)が、不動産業者が業を行うに有利な都市のランキングをまとめた。エージェント1人あたり取引件数、仲介料収入など13の基準からまとめたランキングの上位都市は以下のとおり。1位デンバー 2位 アーバイン 3位 シアトル 4位 オースチン 5位 オーロラ(コロラド州) 6位 ポートランド 7位 インディアナポリス 8位 サンフランシスコ 9位 コロラドスプリングス 10位 ボストン
詳しくはこちら:. https://wallethub.com/edu/best-worst-cities-to-be-a-real-estate-agent/18713/