JARECO-Eyecommunication

JARECOニュースまとめ(2016/08/30)

市場ならびに市場関連数値

○7月の既存住宅流通戸数は減少 (2016/08/24 NAR発表データ) 7月の既存住宅流通戸数は、売出し物件数不足が足を引っ張ったことがあり、年率換算で対前月比3.2%減少して539万戸となった。対前年比も1.6%と下がっている。中位成約価格は$244,100(約2,500万円)で、対前年同月比5.3%の上昇。課題となった売出し物件数は213万戸で、昨年同月より5.8%少ない水準であった。ここ2カ月33%だった一次取得者割合は32%に減少したが、昨年同期の28%よりは高い割合である。
詳しくはこちら: http://www.realtor.org/news-releases/2016/08/existing-home-sales-lose-steam-in-july

○新築住宅販売が9年ぶりの高水準 (2016/08/23 全米ビルダー協会報道) 商務省発表データによると、7月の新築住宅販売戸数は654,000戸(年率換算値)となり対前月比12.4%増加した。これは2007年10月以来の高水準である。対前年同月比でも13.3%の大幅増加であり、低金利、所得増加といった要因が揃っている中で伸びてきている。ただ、経済危機前の2005年に記録した139万戸にはまだまだ遠い数字ではある。成約中位価格は$294,600で、対前年同月の$296,000より若干ながら下がっている。
詳しくはこちら: http://realtormag.realtor.org/daily-news/2016/08/24/new-home-sales-near-10-year-high?om_rid=AABJpF&om_mid=_BXvfk$B9RrPPgx&om_ntype=RMODaily

○住宅市場は平常に戻っていないとの主張 (2016/08/15 NARニュース) 持ち家率はここ数年の停滞を脱して今年は持ち直すだろう、そう主張するエコノミストが多かったが、第2四半期にはここ50年間で最低の62.9%にまで下落した。新築購入数もこれまでの趨勢と比べると、毎年20万から30万件低い。エコノミストの中には逆に、持ち家率は継続的に減少を続けて2050年には58%にまで下がるとする者もいる。全米リアルター協会のチーフエコノミスト、ローレンス・ユン氏も、「現在の市場は決して平常には戻っていない」と述べている。
詳しくはこちら: http://realtormag.realtor.org/daily-news/2016/08/15/housing-crisis-still-lingers-for-many?om_rid=AABJpF&om_mid=_BXsiLJB9RI6Xio&om_ntype=RMODaily

○残債が資産価値を上回る物件が多い都市 (2016/08/09 RealtyTrac調査) 不動産物件ポータルRealtyTrac調査によると、住宅ローン残債金額が現在の市場価格を25%以上上回る物件数は、全体の11.9%、6,666,000戸となっている。ただ対前年同期は13.3%だったので、1.4%は改善してきている。こうした物件が多い都市としては、クリーブランド、ラスベガス、アクロン、デイトン、トレド、シカゴ、デトロイト、カンサスシティー等が挙げられる。
詳しくはこちら: http://www.realtytrac.com/news/home-prices-and-sales/q2-2016-home-equity-and-underwater-report/

○エンプティ―・ネスタ―ズの時代が終わったかも (2016/08/15 realtor.com報道) 経済危機を乗り越えたとはいえ、ピューリサーチセンターの調査結果によると三世代同居をしている人口は約6,060万人で、全人口の約19%を占める。1980年には12%だったからかなり増えたことがわかる。1950年代の三世代同居の割合は21%だったので、70年近く前のその数値にもかなり近づいてきている。白人世帯の三世代同居は15%なのだが、アジア系では28%、ヒスパニック系では25%等、少数エスニックグループが全体の数字を押し上げている。
詳しくはこちら: http://www.realtor.com/news/trends/families-living-together-longer/

○子育てに豊かな条件を提供する州は (2016/08/16 Gobankingrates調査) 消費者向けローン情報提供サイトのGobankingrates.comがまとめたところによると、 雇用機会、所得金額、住宅価格、固定資産税率、安全面、医療サービス等50項目から判断した、子育てに豊かな条件を提供する州は以下のようになっている。1位ニューハンプシャー 2位ノースダコタ 3位デラウェア 4位モンタナ 5位ワイオミング 6位サウスダコタ 7位ヴァージニア 8位アーカンサス 9位アイダホ 10位コロラド
詳しくはこちら: https://www.gobankingrates.com/press-releases/best-worst-states-families-live-richer-life/

○ゴルフ場近くで開発された住宅の問題 (2016/08/15 ブルームバーグ報道) アメリカではここ10年で800のゴルフ場が閉鎖されている。あるいはゴルフ場はまだ営業していても、ゴルフ場に隣接して開発された住宅の価値は下がっている。全国ゴルフ財団発表数値によると、ゴルフ人口は2003年と比べて20%も減少しており、その影響がゴルフ場開発に伴って開発された住宅に及んでいる格好である。
詳しくはこちら: http://www.bloomberg.com/news/features/2016-08-15/america-s-golf-courses-are-burning

投資

○居住用戸建賃貸オーナーのプロフィール (2016/08/09 NARブログ記事) クレジットスコア評価会社のTrans Union社が戸建賃貸物件オーナーのプロフィール調査を行った。それによると、オーナーの年齢は34歳以下が44%、以上が56%、オーナーの所得に占める賃料収入からの割合は平均で31%。平均所有戸数は3戸、何故貸し出しているか(複数回答可)の理由では、53%が「以前住んでいて気にいった物件だから保有を続けたい」が一番多く、純粋に投資目的である50%を上回っている。
詳しくはこちら: http://ypnlounge.blogs.realtor.org/2016/08/09/who-are-todays-landlords/?om_rid=AABJpF&om_mid=_BXt3peB9RYNQHB&om_ntype=RMODaily

建築とリフォーム

○新築住宅床面積が減少 (2016/08/16 全米ビルダー協会ブログ) ここのところ住宅床面積は増加傾向だったが、国勢調査局データによると、第2四半期の住宅中位床面積は前期の2,465平方フィートから2,392平方フィートへ減少した。増加傾向が止った可能性がある。新築をとってみても2,658平方フィートが2,616へと減少している。大型のラグジャリー物件から、一次取得者向けへビルダーのビジネスの焦点が移ったものと全米ビルダー協会は見ている。
詳しくはこちら: http://eyeonhousing.org/2016/08/new-single-family-home-size-declining/

○住宅建築スタイルの数々 (2016/08/18 NARニュース) NARニュース記事が、人気のある住宅建築スタイルを図解とともに解説しており、以下のサイトにて見ることができる。 http://realtormag.realtor.org/daily-news/2016/08/18/do-you-know-most-popular-home-styles?om_rid=AABJpF&om_mid=_BXtiHWB9RYNQI8&om_ntype=RMODaily

IT

○IT業界の従事者数推移  (2016/08/16 国勢調査局データ) 国勢調査局が実施するアメリカ・コミュニティー調査の結果によると、IT(情報関連)産業従事者数は460万人おり、1970年の45万人から10倍となっている。全体で見ると、100人中2.9人はIT産業に従事していることになる。平均年収は男性が$82,730(約830万円)、女性が$72,035(約730万円)、男女人数比は75%が男性、25%が女性。
詳しくはこちら: http://www.census.gov/newsroom/press-releases/2016/cb16-139.html

業界動向

○住宅検査会社の大手ネットワーク二つが合体 (2016/08/18 NARニュース) 住宅検査会社をネットワーキングするThe National Association of Home Inspectorsは、この度ネットワークを解散し、その会員検査会社はThe American Society of Home Inspectors(ASHI)へ属すると発表した。これでもって、ASHIは7,700社の検査会社を会員として保持することとなった。なおASHIは今年40周年を迎えている。
詳しくはこちら: http://realtormag.realtor.org/daily-news/2016/08/18/two-rival-home-inspector-groups-merge?om_rid=AABJpF&om_mid=_BXtiHWB9RYNQI8&om_ntype=RMODaily