JARECO-Eyecommunication

JARECO総会・カンファレンス2024 開催報告

当機構では、2024年6月5日に「不動産の持続可能な未来」をテーマにJARECOカンファレンスを開催いたしました。約100名の方にご参加いただき、誠にありがとうございました。米国からも十数名の方にご参加いただき、大変有意義な国際会議となりました。

第一部では全米リアルター協会のチーフエコノミスト、ローレンス・ユン氏が基調講演を行い、米国の中古住宅販売が過去20年で最低水準になった一方で、新築住宅の販売は好調であることを説明。また、歴史的なローン金利の上昇により、住宅が売れなくなっているため、賃貸住宅の家賃も上昇していると指摘しました。


第二部では、国土交通省 不動産・建設経済局不動産市場整備課 不動産投資市場整備室の本田雄治室長が我が国の不動産投資市場の拡大とESG投資の促進に向けた取り組みについて説明。Jリートの成長や物流・ホテル・ヘルスケア分野の投資用資産の増加についても触れ、2030年をめどに運用資産規模を40兆円に引き上げる目標に向け工夫が必要な現状にも言及しました。

最後のパネルディスカッションでは、「気候変動や災害激甚化に対応する不動産のあり方」をテーマに、2024年米国ワシントン州不動産協会のジェフ・スマート会長、ザイマックス不動産総合研究所の大西順一郎主任研究員、日本不動産研究所の古山英治ESG支援チームリーダーにより活発な意見が交わされ、大盛況のうちに終わりました。


ご参加いただいた皆さま、ご登壇いただいた皆さま、また本会の開催にあたりご後援いただきました国土交通省に感謝申し上げます。

来年度の開催は2025年6月19日(木)を予定しております。ぜひご参加ください。